国民の教育ローン

かならず必要になる新入学時のまとまったお金

子供が進学するときに教育ローンを利用することがごく当たり前のような時代になりました。ローンを頼るのは少なからず後ろめたい気持ちもあるでしょう。教育ローンは、学生の進学に必要なときにまとまったお金を準備するために利用しますが、そもそも教育ローンとはなんでしょう?

教育ローンとは、各種金融機関が個人を対象として行っているローンのことで、そのおもな使途が教育関連の経費に限定しているものを、特に教育ローンと呼ばれています。

子ども一人を成人まで育て上げるにはお金がかかります。この教育費の問題を少しでも解消できるように、と設けられたのが教育ローンです。こういった性質上借り入れをするのは学生の保護者で、学生本人が借りられるということはまずありません。教育ローンが利用されるときはおもに高校・大学などの入学時に多額のお金がかかりますがこういった一時的にお金がかかるときに利用されるのが教育ローンなんです。

国民のための国の教育ローン

国の教育ローンと言うものがあります。これは国が融資を行うものですが、政府系金融機関である国民生活金融公庫が取扱っている教育ローンのことで「教育一般貸付」と呼ばれます。国民生活金融公庫が取扱っている教育ローンは、長期、固定金利で利用できる教育ローンですから、条件が有利なため利用希望者が多いと言われています。

国の教育ローンは昭和54年の発足以来、現在までの利用者は延べ410万人を越えます。受けた融資金は、子供の入学金や授業料はもちろん、下宿にかかる費用、教科書代など、学業にかかるさまざまな用途に使えます。

国の教育ローンは1年中いつでも申し込みができて、たとえば受験校の合格発表前に申し込んでおいて、入学が決まったら入学費用に充てることもできます。限度額は、学生1人につき200万円以内となっています。

ちなみに、国の教育ローンは一般の金融機関が扱っている教育ローンと違って、学生本人や保護者ではない他の親族でも利用できる場合がありますので、事前に国民生活金融公庫の各支店かまたは最寄りの金融機関で確認してみてください。

国の教育ローンの金利は固定型金利で、年2.5%です。国の教育ローンは教育一般貸付のほかに郵貯貸付と年金教育貸付がありますが、教育一般貸付、郵貯貸付、年金教育貸付の3つ共に同じ金利になります。

国の教育ローンの申し込みは、国民生活金融公庫の各支店かまたは最寄りの金融機関(銀行、信用金庫、信用組合、労働金庫、JAバンク等)でできます。

。それぞれに貸付の条件がありますので、調べてみてください。