中小企業融資の注意点

中小企業融資の注意点

中小企業への融資後に、会社の経営業績の悪化と共に赤字を計上し、要注意融資先と銀行に判断される様になると、中小企業は金利アップを求められます。

素早く対応して改善計画を立案し、業務改善に向けての取り組みを行うことが、融資を受けている中小企業には要求されます。

それには常に財政内容には気を遣い、融資先としての正常性を維持するよう心がけておくべきです。

 

それから、自社と規模がちょうど釣り合う銀行に融資を依頼するべきです。

あらかじめ融資先の銀行の経営状況などを調べておくと確実です。

もし取引銀行が破綻した場合、業務は受け皿銀行に引き継がれますが、今まで融資していた全ての企業への融資が引き継がれるわけではありません。これ以上の融資を続けてもらえなくなる、という危険性も孕んでいるのです。

 

また中小企業がメガバンクをメイン取引先にすると、いきなり貸し剥がしを受けるリスクが高くなります。

そうならないためには、貸し倒れリスクの高い企業と判断されないように手を打っておかなければなりません。そして債務超過の解消や利益体質の回復の為に、増資や合併、営業譲渡など会計財務戦略を選択する方法が考えられます。利益体質の回復や維持、債務超過や実質債務超過解消を可能にする説得力のある事業計画書を作成して、銀行に提出するだけでも格下げを強力に阻止することができます。

 

万が一融資を打ち切られてしまうと、営業回復の道が閉ざされてしまいますので、経営を着実に回復させるためにも融資先銀行といい関係を維持していきましょう。