FAPホワイトニング

FAPホワイトニング

FAPホワイトニングが知られるようになってきました。FAPホワイトニングというのは歯のホワイトニングのひとつの方法で、通常の歯のホワイトニングとは違い、一時的に歯を白くする方法ではなく、長期間白い歯が維持されるというものです。よく知られるホワイトニングと違い、歯にダメージを与えず、むしろ歯の質を強化するために歯を白くするだけでなく虫歯の予防までカバーする大変注目の技術です。

ではFAPホワイトニングとはどういった技術かをご紹介します。最初に歯ぐきを保護する目的で使うプロテクトパラフィンという素材を温めます。プロテクトパラフィンはメルティワックスというものうを基に比較的低温の融点50℃になるようにしてあります。プロテクトパラフィンそのものは無色で半透明なことから通常使用されるラバーダムに比べ万が一漂白薬が漏れてしまっても見つけやすいために素早い対応ができるために使われます。

歯ぐきの次に唇を保護するためにワセリンかリップクリームなどの保護性のあるものを唇に塗ります。患者さんには口を大きく開けられない方や開け続けることが困難な方もいますのでアングルワインダーという口を開けたままにできる器具を装着して、その状態で歯ぐきにプロテクトパラフィンを塗り、歯ぐきの保護ができたら歯を白くする漂白薬を歯に塗り15分ほど放置します。

15分の放置の後に歯に塗った漂白薬を洗い流し、歯ぐきと唇に塗った保護剤を拭き取ってFAPホワイトニングの施術が終わります。

FAPホワイトニングはさまざまな歯ホワイトニングの中でも注目の歯科ホワイトニング技術になるでしょう。

ホワイトニングとは審美歯科の分野では歯を白くする意味で用いられる用語です。
広い意味での歯のホワイトニングは歯のクリーニング(PMTC)から始まり、ブリーチング、マニキュア、ダイレクトボンディング、ラミネートベニヤ、セラミッククラウンまで、全てをホワイトニングということができます。
ホワイトニングの狭義の意味では一般に「ブリーチング(歯牙漂白)」のことをいい、現在歯のホワイトニングという意味はほとんどこのブリーチングのことを指します。
ホワイトニングには
・歯科医院で行う「オフィスホワイトニング」
・自宅で行う「ホームホワイトニング」
・両方の中間の「アシステッドホワイトニング」
・神経を取った歯に対して行う「ウォーキングブリーチ」
などがあります。
通常はオフィスホワイトニングには15〜38%の過酸化水素製剤、ホームホワイトニングには5〜38%の過酸化尿素製剤が使われます。
さらにオフィスホワイトニングでは、この薬剤にハロゲンライト、プラズマアークライト、レーザー、LEDなどを当てて、過酸化水素の分解を促進して効果を早めます。